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りくちゃんに捧げたKらい文。
もう自分で書いてて砂吐きそうになりました、むしろ吐きました。
ので伏せます、サーセン。

どうしようもない人間です。
大好きな子に向かって好きと言えない駄目な人間です。
それでも、好きなんです。
何とかして伝えたいんです。

+だいすき+

その日は真っ黒な空で。
朝から夕方、正しくは放課後だけども。
さっきからパラパラと雨が降ってきた。
ちくしょう、こんな大事な日に…。

「あ、お待たせ、しました!」

後から聞こえる声に振り返る。
教室から走ってきたのか、吐く息が少し荒い。
頑張って走らなくてもいいのに。
そんな事されると自惚れるだろ…。

「いいよ、来たばっかり。それより、傘ある?」
「あ、折り畳みなら。Kさんは?」
「ビニール傘なら」

ほら、と俺が傘を見せると、彼女はふわりと笑う。
その笑顔に思わずつられる。
駄目だ、本当に愛しい。

「じゃあ、えっと…行く?」
「あ、はいっ!」

特に行く所は決めてないけど、二人並んで歩き出す。
『二人で会えませんか?』
って言ってきたのは彼女の方で、俺は言いたくても言えないっていう。
情けないったらありゃしねえな。

もどかしい彼女の手までの8センチ。
届け、届くな。
矛盾した思いが俺の中でぐるぐる回る。
桃色なんて綺麗な色じゃない。
俺の中はもっといろんな色と思いが混ざる。
ぐうるり、どろり。
もどかしい、もどかしい。

チクショウ情けない。

「あ」

不意に発する彼女の声で、一気に世界に戻される。
彼女の視線の先は、一つのお店。
小さいけれど、可愛い感じがする。

「行く?」
「え、でも」
「行く所決めてないし、あの店行って、喫茶店でも行こう」
「はいっ!」

傘立てに入る2本の傘。
ビニール傘とオレンジと黄色の折り畳み傘。
店内には二人だけ、小さなしゃれた雑貨屋に二人。
きょろきょろと店内を物色彼女。
ああ、やっぱり女の子はこーゆー店が好きなんだ。
カルナも、何だかんだで好きだったな。

あれでもない、これでもないと品定め中の彼女を微笑ましく眺めながら
俺もこっそりと商品を見て回る。
目に留まったのはシンプルな指輪。
どうしたものか、何て思って。
彼女は喜んでくれるのか?とか、俺からもらっても嬉しいのかな?とか。
恋は盲目とはよく言ったもんだよ…、らしくないし、ぶっちゃけ気持ち悪い。

それでも
やっぱり
好きなんです

「お待たせしましたっ」

手に紙袋を持って彼女は俺の前で笑う。
どうやら満足のいく買い物をしたようで、よかった。
そう思ってると、彼女は俺の手にある小さな紙袋を見ると、きょとんとした。
そりゃあまあ、俺こんな所で買い物する様な奴じゃねえしな。

「あー…、あのさ」
「…?」

駄目だ、顔が熱い。
でも、今渡さなきゃ…タイミングがつかめないって言うか。
いやでも、路上で何やってんだろ…。

「えーっと…、手ぇ出して」
「こうですか?」

彼女はわかってるのかわかってないのか、どうだかだけど
手の甲を上にしながら、俺に差し出す。
これ、計算だったら凄い子に惚れちゃったもんだなあ。
腹をくくって、彼女の綺麗な薬指に袋の中身をつけてみる。
ああ、だから俺はこんな道の真ん中で何をしてるのか。

「やっぱりさ、俺はらいちゃんの彼氏だから、そーゆー事見せ付けたいし。
 でも、つけるつけないは…別にらいちゃんの自由だから、鞄の中でもいい。
 だから…とりあえず、持ってて……くだ、さい」

最後のほうはちゃんと伝わったか怪しいくらいの小声だったけど
俺の顔は多分真っ赤なんだと思う、熱いし。
自然と顔が下に向く、恥ずかしいから。
彼女はどう思ってるんだろう、恥ずかしい奴とか思ってんのかな。
そりゃ、思うわな。
だってお前、20過ぎた男が高校生に向かって真っ赤になってんだぞ、若干ひくわ。

そう思いながら彼女を見ると、同じように真っ赤だった。
普通に可愛いと思ったから、思わず顔を覗き込む。

「つ、けるに決まってるじゃないですか…」
「へ…?」

俺がきょとんとすると、彼女は俺の目を真っ直ぐ見る。
勿論その顔は真っ赤で、俺も真っ赤で。
恥ずかしいのか、嬉しいのかわかんないけど、彼女は何故か涙目で。

「つけます!ずっと、ずっとつけてます!」

安物のしょーもない指輪をぎゅうっと握り締める。
そんな彼女が凄く可愛くて、仕草が嬉しくて、
思わずぎゅっと抱きしめる。

「ありがと」
「こちら、こそっ」

雨は降ってるし、これからもずっとヘタレな俺のままだと思うけど。
それでも、彼女は俺の事を好きで居てくれるってわかったから。
好きだよって大好きだよって、伝わりますか?

「らいちゃん、手」
「へ?」
「繋ぎたい」
「はいっ!!」

うん、ちゃんと伝わってるみたい。
君が大好きって気持ちは、俺の大事な宝です。

-----------------------------------
後書き、いや言い訳。
だあああああああああああ甘いいいいいいいいいいいいいい!!!
甘すぎてリバースしそうです、うええええええ(笑。
らいちゃんの可愛さがちっとも出ず、家のけーちゃんがウダウダしてるだけの話になっちゃった^p^
馴れ初めでちっとも前に進まない二人が大好きです、コレでこそメルトカポーですね!
ううう、こ、こんな糖分大目の小話書くの久しぶりすぎで何かホントに出そう(笑。
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プロフィール
HN:
樹アキ
年齢:
31
性別:
女性
誕生日:
1993/04/01
職業:
学生
趣味:
ゲームとか絵とか文とか。
自己紹介:
ユルユル擬人化サイトですが、何が飛び出すかわかりません。
樹自身ポケだけでなく音ゲーやDOLL、でんおーにも手を出してるので酷いパロもありえます。
某ニコニコできる動画サイトに入り浸る。歌い手大好きです。1時間は軽く語れる。

こんなんですが、仲良くしてください。
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