てをのばせ

またまたお話です（笑。
笑顔動画で聞いて、惚れこんで、書くか！みたいな。
今回はリフウのお話。
お馬鹿な彼でも、一応大人なんで、色々考えてるんです。
そんな部分をちょっぴり感じてくだされば！
そしてもう一つ言うなれば、
あの歌い手さんが帰って来てくれて感謝感激です（笑。

あ、後りくちゃんから
『樹ちゃんぬこ耳つけろＹＯ☆』
って来たので晒します。
バトンもちっと待ってね。
ドＳ様の気分しだいだからまｔｔ



私服があまりにも地味なので制服でお願いします。
へのへのメガネは自画像になくてはならない物（笑。
つーか、あの、髪型ほぼカルナと一緒なんです…！！
横の髪が長くて、後が少し短い、みたいな。


お話の本編は続きを読むをどうぞ。

半径85cmが、俺の響く範囲。
手を伸ばすから、つかまえてね。

ただ毎日歩き回って、色々見て回って。
笑って生きていけるだけで幸せだった。
だけどね、知ってたよ。
それがホントの幸せじゃないって。
認めてしまうのが悔しくて、
しかも今更？って感じでしょ？

まわりの仲間が俺よりうまく生きてるのを
『つまんねえ生き方！』って俺自身に思い込ませて
俺は歩いていたんだよ。
一人、一人と居なくなった俺の世界は
とても広くなってしまった。

半径250cmが、俺の世界。
今から、またこの世界を見て回ろうと思うから、
出会ったら挨拶くらいしてね。

上を見て歩いた方が
何となーく、幸せになれる気してこない？
俺はずっと昔からそう思ってたんだ。
そしたら、居なくなった皆の笑い声が溢れてきて。
首が痛いって拗ねて、うつむいて歩いた。

情けなくって、どうしようもない俺の世界。
何時までこの殻に篭ってるんだろうって。
自分でもわかんなくって、
また広々とした世界に、一人残って歩き始める。

半径5200cmが、俺一人の世界。
寂しいなんてぜんっぜん思ってないけど、
たまには遊びに来てもいいよ。

「おっす」
「あ、いらっしゃーい」

右から聞こえて気あ声に、俺は俺の世界から帰ってくる。
そこには俺の仕事場、このスタジオの常連さんが来てた。
短めの青い髪、眼つきは悪め、背がでっかい人。
そ、Ｋちゃん。

「何浸ってんだよ」
「んー、俺と言う人間について？」
「……今日のお前気持ち悪ぃ」
「ひでっ！！」

ただでさえ無愛想なＫちゃんの眉間に皺がよる。
しかも濃いめ。
熱なんかないですよー、大丈夫ですぅー。
確かに何にも考えてないように見えるけどな！！！

「俺の世界にはね、俺しかいないんだよ。
　Ｋちゃんも、ハイタツも、カルナっちも、かげりんも、みんな。
　それでも俺は生きて、成長して、受け止めれる器も広くなっちゃう。
　何も無いのに器だけ大きくなんの、悲しいなって」

思っただけだよって。
何かをそこに置いても、気付いたら何も無くて。
それが悲しくて何も置かないようにしたんだ。
そしたら、広くなっちゃって。
Ｋちゃんは何も言わないで、俺を見てる。
……その沈黙に俺は耐えられん！！馬鹿！！

「と、まあ、センチメンタルなんですけど！！」
「いいじゃん、広くて」
「へ？」
「俺は狭いよ。何も無いけど、狭い」

困ってんだよ、わけてくれ。
とか言い出して。
俺はつい大爆笑、だって真顔で言うんだもん。
これはＫちゃんが悪いだろ！？

どうでしょう、昔の自分が見たら
褒めてくれるかな。
拗ねたり、ヘコんだり、笑ったり、歩いたりしてるけど。
ただ広いだけの、何もない世界だけど。
ねえ、どう思う？

23.4度傾いて見た俺の世界には
びっくりすほど、色があって。
あ、俺の世界って結構綺麗だったんだ。

「Ｋちゃん」
「あ？」
「俺の世界、結構色々あった」
「んー、俺の世界も色々居た」

困ったように笑うＫちゃんが、何か超カッコよく見えて。
イケメンって美味しいなこにゃろ！！

「お前とか、カルナとか、かげとか普通に居た」
「やっべ、すげぇ濃い！！」
「ホントだよ」

半径6300kmが、俺の心が届く世界。
今から送ってみるから、ちゃんと受け取ってね！
そしたら、そっちも送ってよ。
俺の心に届けてきてよ。
ねえ、今なら出来る気がするんだ！

半径85cmが、俺の響く範囲。
もしも俺がヘバって倒れそうになったら
その時は

「ちゃんとソバにいてね」

ダブルラリアット
（手を伸ばした先は、優しい人達の心でした）